🏣郵便局のスタンプ特集
■証紙(メータースタンプ)いろいろ  (ここでは郵便局用の主な「郵便料金計器」について分類します。)
 郵便料金の納付を「郵便料金計器」により行い、「証紙」を直接郵便物に印字またはラベルに印字して切手の代わりに使用します。
 印字した印影を「メータースタンプ」といいます。郵便局用と民間用があり、ここでは主に郵便局用について説明します。
 印影の表示によって多くのタイプに分類されイレギュラーも多くありますが、ここでは大まかな分類に止めます。






 ナショナル計器は、アメリカNCR社製で1950年11月に外国郵便専用として日本で初めて設置された。
 レジスターの領収書のような証紙を発行し、切手に貼付して使用する。
N1900型 N21型 P1925型(民間用)
昭和25年(1950)から東京中央局他で
39台が使用された。
昭和40年(1975)から東京中央局他で
25台が使用された。
昭和27年(1952)認可。
N1からN12の12台が使用された。








 昭和27年8月から使用。局用郵便料金計器の大半を占めていたが、平成元年(1989)には姿を消した。
 その後も民間では多く使われるようになったが、収拾(収集?)がつかないのでここまでとします。
 ◆局用と民間用途の見分け方。※例外多数あり※
 局用は基本的に郵便物への直接印字は無く(できないことは無い)、白地の糊付ラベルに印字したものを貼付する。(両端ギザギザ)
 民間用では直接郵便物に印字する場合が主であるが、地紋入りの糊付ラベルを使用することもある。(四隅ギザギザ)
 局用の場合でも配備直後においては、民間同様業者が用意した地紋入りの用紙を使用する場合もある。
 昭和44年以降表示することとなった色検知用の3本線は郵便局用には無い。
US4000型 US5000型
郵便局用
[JAPAN]表示 昭和40年(1965)以降に配備・局名
改称等のものは、原則[NIPPON]表示
民間用 上の局用と同じ印影のため、
計器番号からでないと判別できない。
※一部エラーで[NIPPON]表示
のものもある。
民間用は原則[JAPAN]表示。
GB5000型 印面が大きくなり料金額表示の先頭が「ミ」。
 郵便局用(国内用)は昭和40年(1965)11月15日以降国名表示か[JAPAN]から[NOPPON]に変更された。
 民間用は原則[JAPAN]表示だが昭和52年(1977)3月23日以降[NIPPON]表示に変更された。
郵便局用
昭和42年(1967)から使用、
印影サイズは一回り大きくなった。
昭和43年(1978)からは計器番号の
末尾に[A]が入るものが使用される。
昭和50年(1975)以降の配備・局名
改称等したものは計器番号の部分が
「通用当日限り」の表示となる。
民間用
上と同じ印影だが、
国名が[JAPAN]表示。
上と同様Aが入るタイプ、
国名は[JAPAN]。
昭和44年(1969)4月1日から
色検知表示の3本線を導入。





 ハスラー社(スイス)製の料金計器。郵便局用としては昭和31年(1956)から導入されたが、3局で使用したのみで終了した。
 民間用としては昭和27年(1952)に認可され多くの機種が使用されている。
F88ハト型 F88・F66型 HM型他(民間用)
郵便局用

[F88太平富士型]
H02東京中央
[F88型ハト型]
H29新宿
H41船場
新宿郵便局、船場郵便局で使用。
初期の民間用も同様の印影を使用。
太平富士型・三波富士型の2種を
基本に数タイプの印影がある。
昭和54年(1979)認可された機種から
この印影が使用された。




 フランス製の料金計器。民間用としては昭和35年(1960)から使用されているが、郵便局用としては昭和37年(1962)からとなる。
 民間用には「SATAS」の文字が入る。昭和45年(1970)には日本国内での販売が終了する。
S・G型 SV型 SF・SR・SRT型(民間用)
原則[JAPAN]表示だが昭和44年(1969)
以降局名改称等した場合は
[NIPPON]表示となる。
SV24以前は[JAPAN]表示。
SV25以降は[NIPPON]表示だが、
SV24以前でも局名改称等の際に
[NIPPON]に変更されたものもある。
昭和44年(1969)以降は、上の図案から色検知表示が入った新図案に変更された。






 ポスタリア社(ドイツ)の料金計器。特定郵便局専用として昭和40年(1965)から配備。
 民間用としては現在まで多くの機種が使用されてきた。
U444-2型 民間用
最初に配備されたPF-1~10は[JAPAN]
表示だが昭和44年(1969)以降局名改称等した場合は[NIPPON]表示となる。
PF-11以降は[NIPPON]表示となる。 上の画像以外にも
数種類の印影が存在する





 アンケルヴェル社(ドイツ)の料金計器。ナショナル計器の代わりとしとして昭和42年(1967)から配備。
 主に郵便窓口において外国郵便に使用され、民間使用は無い。
A型 AJ型
昭和50年配備のものから
「通用当日限り」の表示が加わる。
昭和52年(1977)3月2日からは、
国名表示を「NIPPON」にすることが
義務付けられた。
ナショナル型に似た印影。
国名表示は「JAPAN」。
桜と富士をデザインした印影。
国名表示は「JAPAN」。



 昭和40年代から国産計器の開発が進められ、試用を含め多くの印影が使用された。ここでは主な証紙について表示します。
 詳細については、今後の課題とします。